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10-30代における口コミのインパクトとその対策

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先日、弊社モバイル調査サービス「モバリサーチ」を活用して、
口コミの影響に関連した自主調査を行った。

 *「SNS・ブログ波及効果調査」はこちら。


10-30代は、SNS/ブログを利用/閲覧し、商品サービスの体験を日記/記事に書き込み、商品/サービスを購入する際にその口コミを参考にすることがわかった。

マーケティング/ブランディング戦略において、明らかに変わりつつあるユーザーの購入導線を理解/科学し、その手法をきめ細やかに設計する必要がでてきていると想定する。

◆携帯やPCで、芸能人や友人の日記やブログを閲覧しますか?(SA)

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>>80%以上のユーザーが、ブログ/SNSサービスを閲覧している。
  UGCが明らかに、一般ユーザーに浸透している。
   *UGC= User Generated Contents

◆携帯やPCで、自分の日記やブログを書いていますか?(SA)


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>>またブログ/SNSを閲覧だけでなく、自ら書き込みを行っているユーザーは、
  全体の約60%存在している。
 


◆自分の日記・ブログに、使った商品・利用した飲食店/サービスについて、感想や利用した理由などを書いたことがありますか?(SA)


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>>書き込む記事において、商品サービスの感想を記載するユーザーが約60%(全体の35%以上)存在する。
 もはや商品/サービスの「売り逃げ」はブランドの棄損に直結する時代にきているといえる。


◆あなたが何かを購入する時に、重要視する情報源を教えて下さい(MA)


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>>購入意志決定要因において、ブログ/SNSの感想、メール等での友人/家族の意見、価格コム等のレビュー=口コミを重要視するユーザーが、約50%弱存在する。


本自主調査を通して、10-30代におけるブログ/SNSを通して商品/サービスに関する情報を発信し、その記事/日記を参考にして購入意志決定する実態が見えてくる。

同結果を踏まえると、従来型のTV等4マスメディアを中心とした「認知活動」だけでは、最終購入に結びつかない可能性が高くなっている。

ただ、認知目的のメディアとして、インタラクティブメディアが伸長した今もなお、TV程のインパクトのあるメディアは存在していない。役割が違う故に、口コミ一辺倒であるべきでないので注意が必要。


有り体ではあるが、クロスメディア戦略が重要である。


特に、上記ユーザーの動態を考慮すると、

・ユーザーの購入までの導線を再考/調査し、メディアプラン/企画のきめ細かい再設計の必要性
 *テレビ等の認知を重視したメディアプランにしない。
 *各種ネット上のUGCに対する網張りも配慮する。

・購入者を中心とした商品/サービスに関連した情報発信ユーザーに対するきめ細やかなフォロー=泥臭いユーザーコミュニケーション

・ブログ/SNS等の口コミ等の2次波及の実態を把握=コミュニケーションの科学


といった、一昔前は「ゲリラ的なプロモーション」として軽んじられていたPR/口コミ関連施策についても、そのコミュニケーション状況を把握し、施策を科学し、フォロー(共創)していく必要性のある時代に本格的に突入してきたといえる。


ゲリラ的な、ユーザーの動態を無視したマーケティング活動では、「認知はされど、購入に結びつかない」そんな結果になりかねない。


◆関連リンク:

モバイル調査「モバリサーチ」
自主調査「SNS・ブログ波及効果調査」

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プライマル株式会社 ICTチーム


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